IT業界におけるエンジニア不足と需要の高さ

IT業界におけるエンジニアの人材不足はますます深刻化しています。2030年にはIT人材が79万人不足するという話は有名です。

エンジニア不足の原因として考えられるのが、IT技術の速すぎる発達です。例えば、2007年に登場したスマートフォンは、この15年で目まぐるしい変化を遂げてきました。そしてその15年の間にAIが日常で使われ始め、VRやARなども登場しています。

この技術革新に、日本のIT人材の育成システムや企業のIT人材強化が間に合っていないのです。2022年から義務教育でプログラミングが必修になり、政府による対応が始まってはいますが、その効果が出るまでにはもう少し時間がかかるでしょう。

「エンジニアはキツイ」というネガティブなイメージが定着してしまったことも、IT人材が増えない理由です。深夜までの残業や長時間労働などがメディアやSNSで取り上げられ、労働環境の悪さが際立ってしまっています。

実際は、エンジニアの労働環境は、他の業種と同様に、企業によって異なり無理なく働いているエンジニアもたくさんいるのですが、注目度が高い職種であるために悪い部分も目立ってしまっているのです。

とはいえ、働き方改革とイメージ回復の取り組みのため、エンジニア業界の労働環境は変わってきており、ワークライフバランスの向上に取り組んでいることを強調しているエンジニア求人も多く見られます。エンジニアは今後も貴重な存在となることは変わらず、需要は高まっていく一方であると予想できます。